前にも書いたことがあるかもしれないが、
以前私は高級プライベートvillaホテルの様な所で働いていた。
島内でも値段は一番高く、全ての部屋にプールがついており
もちろん来られるお客様も・・・・・まぁ簡単に言えばお金持ちの方々。
そのホテルを運営している社長もまたお金持ちのご子孫。
この社長が本当にごめんなさいだけど・・・・・
当時私は、とことん嫌いだった。汗
本当に心から嫌いでしょうがなかった・・・・・。
めっちゃ軽蔑していた・・・。汗
人の悪口を聞くなんて気持ちくないのは承知ですが、
悪口ではなくひとつの考察だと思って聞いてほしい。
今時間がたつから少しマイルドだけど、当時は本当に本当に
もっとひどいレベルで、嫌いでしょうがなかった。
嫌いう感情しか持てなかった当時は持てなかった未熟な私。
しかし、実は
今考えるとあの社長がいたからこそ
とことんと暮らしに対してや
本気で考えさせてもらえたきっかけでもあるのだが。
唯一残るのは、その社長に対しての私の態度への心残り。
たぶん私は嫌いという態度もみせず、あたかも問題ないかの様に振舞った。
社長も私が何を実際思ってたのかも知らないし、気づいていないと思う。
何の気持ちの良い心のコネクションはもちろん生まれなかったが、
気持ちをぶつけるという試みすら私はしなかった。
それは、人に対しての無関心と、自分の心に対しての無関心で
現状や全てにおいて、見て見ぬふりをし続けて、ただ今を
続けるという理由を並び立てていたから。
そこでは、
私とはまた違う世界の様な、
お金持ちはお金持ちのもとへお金を使い、
それがその中でぐるぐるぐる回っているような構造を垣間見た気がした。
もちろん、ハネムーンや一生に一回の思い出で奮発してこられたり
心も豊かな素敵なお客様も沢山いる。
だが
何百万という額のやり取りがなされ、
それを使う場所なくてね~という感じで投げ出され
家族間の間には食事中も会話もなくそれぞれが食べながら
携帯に目をむけてたり
不倫旅行だからと、ここにいるのは秘密にしてほしいなどなど・・・・
なにか満たされていない部分を必死に埋めようと、お金を使い
この優雅で自然に囲まれ、美味しい食事を食べて、一見充実しているかのような
錯覚の時間がそこにある様な気がしてしょうがなくなってしまった。
それに加え、その社長は怯えていた。
彼は何かをコントロールしている側の様におもっていたのかもしれないが
完全にお金に支配をされている様であった。
高級できれいな施設に、なんだか自然的要素がありげな
表向きは豊かな職場だが、
もう心は皆結構ずたずたで、どんどん汚い人間になっていってた。
私達の業務は多忙を極めていた。
夜勤も含め、余裕で一か月くらいの連勤をぶち込んできたり
さらには、人件費等々の全ての経費はなるべく抑えて売り上げに回したい。
とってもケチな人だった。
すっごい小さい話だけど、
シャーペンの芯さえ、少し濃さを間違えて買ってきたら
それは頼んだ奴ではないから自分のお金でそれは買い取って。って
別の新しいのを、あした買ってきてという。
めっちゃ広い部屋や施設の掃除。一つの掃除機しかない。
壊れても買ってくれなかった。しばらく、ほうきとちりとりだった。
おっごめんなさい。まじでただの悪愚痴が始まりそうだ・・・・汗
もう何この社長?みたいな小話が幾千とでてきて
笑えて来るくらいで、やばい社長って名前で本でもだせそうだわと思ったほどだ。
それでも、日本人特有の凄さで、皆どこかちゃんと真面目で
お客様を前にすればちゃんと笑顔で、なるべく快適に過ごしてもらおうと
頑張れると事は頑張っていた。
そんな皆が日々の中、
彼がデスクに座り見つめているものがあった。
通帳だ。
通帳を見つめているのだ。
こんなにも周りには自然が溢れている場所なのに。
なにかを取られるのが怖かったのか
従業員の監視のために監視カメラまで付け始めた。
たまに、東京からスピーカーでカメラ越しに話しかけてくるという
恐怖の遠隔運営。
皆の唯一のストレス発散になっていた悪口大会(汗)も、できない環境になった。
社内でセクハラ騒動が起こった時も、女性を守らず
セクハラをした社員を守るという驚きの行動。
あっやばい、また悪口に戻ってしまった。
その後ろ姿や、従業員たちへの向き合い方。
そんな全てが本当に何の為にいきているのか・・・何の為の仕事なのか
なにかもうわかんなくなってしまい。
だけれでもそのお給料を頂き
自分自身もそれで、生活をしているこの現実には変わりない。
私も結局その輪の中で、恩恵を受けたように生きている。
もうなんか色んな事が矛盾しているように感じ始めた。
そして、
最終的に私がとってしまった行動は関心をなくすという行動だった。
イラつくという感情を極力もちあわせない代わりに社長に対しても、仕事に対しても
感情をなくしてしまった。
もちろんありがとうなんて気持ちも消えてなくなってしまった。
今思えば彼も彼なりの大変なこともあったし、必要な過程だったのだろう。
私とは違う所で、大変な思いもしていたのかもしれない。
それでも、極力関わりたくないと決めてしまった私たちは
表面ではだれもあたかも、文句はないかの様にふるまい
社長社長とよび
ひとたまいなくなると
悪口を言ってなんて可哀想な人だと見下した様にバカにして話す。
もう本当に良くない構造が生まれていた。
そんな私達も皆傲慢になり、
繁忙期を過ぎれば多少の休みをもらえ、まぁ生活にも対して困らない。
すこし我慢すれば自由に使える時間も多く、
さぼろうと思えばいかようにでもサボることもできた。
こんな酷い扱いなんだからこれくらいサボったって当たり前だろ、
足りないくらいだわ!すら思っていた。
惰性でだらだらと働いていた。
人のせい、環境のせい
社長がこうだから、
すべてOOのせいになっていた自分も凄い嫌だった
たぶんこういう状態だったのを、自分の中のエネルギーが全くなくなっちゃって
そう捉えることしかできなかったのだと思う
すぐ辞めたらいいじゃんと言われればそれで、終わりだが
なんだかとりあえず続けちゃってたんだよな。
2年くらいね。
(2年って一般的に短い?私的にはもうめっちゃ本当よく2年やったよ!って感じなんだが)
お金の回る仕組みの中で動く彼らは確かに、お金の回し方に長けていたのかも知れない。
私にはわかりかねぬ額のお金を、
なるべく自分の所からなくならない様に動かす事に長けていた。
いくつもの会社を巧に使いこなし、外に出してもまた戻ってくるという仕組みがそこにはあった。
戻るだけでなくどんどん、どんどんとその数字を大きくすることに長けていたかもしれない。
いろんな方法を知っていた。
だけど・・・・そんな姿を目の前に見て
これは生きるということなのだろうか。
お金の数字を大きくすることは、生きることなのだろうか。
分からなくなってしまった。
このままは嫌なのは分かっていたけど、何が良いのかも分からなくなっていた。
私は、無関心という一番よくない選択をしたと思っている。
いやなことがあるならば
直接伝えてみるという勇気をもってはなしてみたらよかったと思う。
何度も魂が彼に話してみたい事でいつも頭には溢れるのに、目の前にすると
いや・・・話したって無駄だ。なるべく関わらなければいいだけだと声を抑えてしまっていた。
彼が今どうやって生きているのかわからない。
でもあの時の私の無関心という選択。それは唯一後悔している。
彼という姿を通して私が乗り越えなきゃいけない事ってあったんじゃないかと思うのだ。
そして感謝しなければならない&間違いないのは
彼がいなければ私は暮らすことに対してそこまで考えるということに至らなかったという事だ。
ただ、当時
本当に、どうにか抜け出さないと
自分の今の心の持ち方の嫌さに、もうおかしくなってしまいそうだった。
どうにかしたいけど、何をしたらいいのか
どうしたいのか
もう完全に意味不明状態に陥って
当時まだ彼氏だったてっちゃんに、毎日の様に愚痴を言い
泣いて怒って、なんでわかってくれないんだ!といら立ち
夜逃げ出して、月を見ながら号泣しながら海辺で一人寝るとかいう
もうカオスな状態だった(笑)
以上ダークで嫌な私でした。
すいません・・・ただの悪口みたいになっちゃった。
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