午前中は新月伐採へ。
昔から、世界の各地でも言い伝えられている新月に伐採すると
かびなかったり、シロアリがでなかったりと丈夫な建材として使えるらしい・・・・。
新月伐採なんて聞いた事のない私にとっては
何それ!!!???っていう事だったのですが、
私なりの解釈のまとめ。
実際江戸初期の建物をよく見てみると、その頃に建てられた建物は竹や木もかびる事なく
今も尚きれいな状態で残っている。
それは、新月に切るという言い伝えを守りながら切る時期を
見極めていたからではないかということらしい。
新月と満月
めっちゃ簡単にいうと、新月は月の形がもう見えなくて真っ暗な状態。
満月はそのまんままん丸のお月様がでている状態のとき。
新月のときは、だんだんと眠りに入っていくような時に切り、そのまま葉枯らし(そのままそこに置いて自然に乾燥してもらう)とそのままの状態で長い間残ってくれる。
満月は木たちもどんどんと栄養を吸収して、さぁ生きよう!という力が強くなっていくとき。
そうすると養分や水分も多く含みカビやすくなる。
でも、今は検証して、実験して答えを出さないと
信じてもらえなかったり、価値を認めてもらえないらしい・・。という事で
毎回記録をとって違いを検証してという積み重ねが行われているそう。
そんなことらしいのですが、でも研究を重ねてみた結果水分だけが、カビない理由でもないし、養分だけがカビたり腐ったりする理由でもないらしい・・・・・
条件によって毎回変わるのは当たり前だけど、
それでもやはり江戸初期おそらくそんな事を大事にしながら切っていたときはきれいに
残っているけど、
後期になると現代と同じように早く!安く!いつでも!という効率を求めて時期を
気にせずきったせいなのか腐ったりカビたりする材が目立ってきたそう。
ということで、結局は
実際にやってみて調べてみて、使ってみよう!という
(そういう理解で大丈夫?)ことで
一緒に現場にいって一本切らせていただきました。
なんとなく、どんなに科学的な検証をしても、それ以上に大きな理由?条件?気持ち的なこと?宇宙的なレベルで腐らなかったり、カビなかったりっていう現象があるように思ってしまって
昔からそういわれている事なら、とりあえずそういう事だからそうしよう!って
単純に思ってしまう。
実際、工具の枝の部分だけを専門で作る職人は、新月のときに切った木しか使わないと文献にも
残っているそうで、昔からそうやって使っているならもうそれが検証結果じゃんな~~昔から知っているのすごいなぁ~とかそのまま、じゃぁ私もそうしよ~って所でルンルン♪みたいな感じで終わっちゃうし笑
もし、そうして同じようにやったとしても、できなかった場合は、それはそれでいんじゃないか・・・・
わざと自然のそういう風にしてくれたというか・・・・どっちの結果になったとしても
自然ってすごいじゃないかーーーーーー!!!!ってど素人の呑気な私は思ってしまうけど、
やっぱ現代の世の中で今後も繋げていく、価値をしってもらう、活用する、知恵を残す!
ってためには実際の例や検証が必要の様で、
それを地道に今までやってきてきている方々がいるし、そんな場に触れさせて頂くのは本当ありがたい!!!!!
今回は、その現認作業といって実際に新月伐採をしたのかどうかを、一緒に確認しながら
伐採の場に立ち会うというのがあるらしいのでその現場に行ってきた。
新月の木は丈夫だというふれこみの元、新月伐採じゃないのにそういうものですとして、販売することも出てきた為にこういう作業が追加されることになったそう。
人間ってあ~やるとこ~やるみたいのがあったりで・・・・大変だよね笑
今回は
チェンソーでなく、てのこで地道にきこきこ切って
どうにか一本きったんだけど・・・・・
切って木が大きな音をたてて倒れていった瞬間。
ミシミシミシ・・・・ばったーーーーーん!という
聞いた事もない、なんとも言えない大きな音をきいた瞬間。
なんだか、大事な命をひとつ頂き、大切に使わせてt頂きます・・・・・。
っていうような食べる為に鶏を一匹しめた時の、なんともいえないなんだか
胸がぎゅ~~~~~~となる感覚に陥った。
樹齢だいたい30年ほどかなぁっていってたけど、
その間ここにたっていた歴史があるんだから・・・・
みんなで話してたけど、きっとチェんソーで楽に切ったら
もしかしたらこんな感情にならないかもしれないねって
なかなか切れない中、めっちゃ格闘して切ってたから
こんな気持ちになったのかもねぇーと。
ということで、前回は満月伐採で一本。
今回は新月伐採で一本。
今山の中で彼らは、暗い山の中で葉枯らしをしている状態です。
自然に乾燥してもらえるのを待っています。
動かない木だけど、それでもそうやって彼らの身体を
使わせて頂き、今後活用させていただくという役割を担ってくれたことに
なんだか感謝の念が・・・・。
ありがとう木たち。
こういう現場に来たの私は初めてだったので、
この感情も初めての経験でした。
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