やりたいなぁ~!と思う事は、どんどんと近くに近づいてくるとはこの事で。
有難いことに、今回も竹小舞用の竹の調達へと作業をしてまいりました。
竹小舞
竹小舞とは土壁の中にはいるものですが、これがあることによって土を塗り付けることが出来るので、
壁が出来上がった時には、もう美しくあまれたキレイな竹小舞の様子は
見えなくなるというなんとも儚い壁の裏役であり、主役みたいな素敵な存在と私は解釈をしている。
今回は、一般的な平らな壁というよりも湾曲しているものをつくるらしい。
(そんな事もできちゃんだ・・・楽しみですね)
前回の調達の際は、別の県へと旅立っていったのでその後を見れずでしたが、
一応その最後のプロセスまで、立ち会わせて頂けるというので、私はワクワクしている。
竹小舞や土壁などを使い建てる職人は全体の1%
現在、このような伝統工法的な建築、自然の材をつかった手間のかかる建て方をする大工さんというのは、全体のほんの1パーセントとのこと。
ただでさえ大工さんの担い手が減っているなか、こういった建て方をする人は本当に少ないとのこと。
その少ないパーセンテージに出逢えていることは、本当ありがたいなと思う。
私自身、なーーーーーーんの知識もない時から漠然と思い描いていた
【自然の材を自分達の手で集めれる範囲で集め、活用し住処をつくってみたい。】
というか、逆にこれは何か新しいことでもなんでもなくて、
昔はそうやってやっていたわけで。
ただその教えはすっぱりどこか、効率や速さの波に押しやられ
知るきっかけすらもらえず(いや興味もてばあったのか・・・だけど家の材についてなんて昔は考えたことなかった)
やってきているので
とにかく!
そのいっちばん最初の竹を切る段階から、携わる事は
単純に私はめっちゃ喜んでいる。(笑)
一石○鳥にもなるのが自然材の凄い所
そして毎回思うのが、本当にね
人が本来ただ必要な活動をしていれば、山も喜ぶんだろうというのを実感している。
というのも今回竹切ったの、私が今住むすぐ横の敷地だったのですが
じつはそこは、昔の道だったらしい。
今はすっかり荒れた竹藪となっていて気づかなかったけど
今回竹を取り出すにあたり、きりながらも整備をしていったんだけど
道なんよ!道がちゃんとでてきたんよ。
それがまた、なんかすごい気持ちよい場だったんですよ。
こんなすぐ横にいたのに全然知らなかった。
今回竹小舞用に必要な部分を、長さを合わせて切り
その残りは葉と竹とわけて整理。
のこった竹は再度、環境改善へと利用をしたり、燃やすにしたって竹炭として利用もできる。
そして、今回の土は私達が今活動している田んぼの土を使う予定とのこと。
あぁ~~~そうなんすよ。
元々なんで私田んぼ始めたかってね。
田んぼに暮らしに必要な材がめっちゃ詰まってることに、ここ長南町に来て知ったからなんです。
家作りたかったら、田んぼからまず始まるんか・・・!と思ったから。
だからその土が活用されていくのは、頭に思い描いていたことが
色んな人の手を渡り、形になる様子を教えて頂き見せてもらっているようで
ただただ、嬉しいのです。
さぁ・・・まぁ一日切りまくったな。
忘備録 竹情報
240cmの竹を約120本。
真竹
これは1年目(これは使わない)
下に皮がある。節の部分が若干白い。
これは1年以上たっている竹
節の部分がすでに黒い。
こういう竹を使い、なるべく太めをチョイス。
(割った時に沢山とれるから。)
だいたい午前中で予定本数を切り終えた。
午後は、切り出した余分な竹や葉を整理し、竹林の中にある道も通れる様に整備を加えた。
毎年少しづつ、竹を出しやすいように整備を加えていくと、真っすぐで気持ちの良い竹が生えてくるらしい。
あぁ あちらこちらにお気に入りスポットが今後増えていく予感です。
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