【山と人間】納屋裏の土砂崩れの改善をする

日々のこと

本日は納屋裏の土砂崩れを起こした箇所の改善作業を行いました。


今お借りしているお家の横には納屋があり、
去年の春の雨の時に斜面が崩れた様で
山に生えていた木が下に落ちている状態だ。

私達も、家を探しを始めるにあたり
当初良く聞いた土砂崩れ注意の家や
家の裏がそういう所は買わない方が良いというような話。

そういう話を聞いた方も多くいると思う。

土地と家の関係性をまったく知らなかった当時の私は、そうだねそれは危ないから
そういう家は辞めた方がよいんだという、ただ単純にそういった認識だった。



ただこの長南町に引っ越してきて、
土中環境という本を出版されている高田さんが
この地域にある古民家周辺の環境の改善作業を行っていた事をきっかけに

実際に共に作業をしてみたり

話を聞いていくと
科学的にも現実的にも
昔からある裏山と家との絶妙な関係性の保持の上に全てのことが成り立っており

何故昔の方々がそこに家を建て、そこに長く暮らすためにはその環境に一番適した方法を自然の力を感覚的に理解していたのか、どう織りなしていたのかを知る機会を沢山得た。
本当に昔から理にかなった事をご先祖様たちは行っているのだ。
それは、本当にすごいことだと思うし、きっと自然のながれだったんだろうと思う。


だいたいのお家は家の裏に山がある。
そこには水や空気が、常に循環し、循環を助ける微生物達が幾億個と存在しており
そして、そこに住む人間もまた、そのひとつの生命体として
その場が良くなるように、心地よくなるようにと日々の生活の一環として
溝を掘っていたりしていたようだ。

一番大切な事は、水と空気の流れであり
それらが滞りなく循環していると山も水を必要な分だけ保持をしてくれ
土中深くへと根や菌を使い水をしみこませてくれていた。
ただ山が荒れることにより、土の中では酸欠状態となり息をさせてくれ~~~!という合図で土砂崩れという現象として起きる様である。

現代はその繋がりというものがぽっかり抜けてしまい、山に入ることも減り
崩れたらじゃぁコンクリ打とうという効率の良さが優先されてきてしまったよう。



でも、そうやって昔の様に土地を読み解きながら
人間は、人間が得た手と足を使いほんの少しその場の自然の材料(木、炭、落ち葉など・・・)動作を加えることにより
自分達にとっても住みよい住処を保てるわけであり。
言えば私達は実は地球の無数の手足という存在のような気もするわけだ。

とまぁ・・・・へぇ~~~~すげぇ~~~!!!と私は毎度なんか感動するんだけど

この長南町にはそんな人間の造作が山の中や古民家周辺にて、よく見られる。
実際横穴が手掘りで掘られていたり、おそらく山も手入れが入っており
山が荒れることなく循環が昔はされていたのだろう。

そんな当時の様子の人々の手作業に思いをはせると、なんだかタイムスリップをした様な気持ちになる。


たぶん、現代は何をしたいのか
どうやって生きていきたいのか・・・などなど
日々人はそういった事で悩み葛藤していると思う。

そしてその答えってたぶん永遠に続くのかもしれないけど

とりあえずその感覚に少し立ち戻れるきっかけって
こういった作業をしているときに生まれる可能性は高いと思う。

確かにただの’作業’かもしれない。
自分の暮らしとは関係なさそうに感じたり
求めているものとは違うからと思う場合もあるかもしれない
それでも今の暮らしって何なんだろう?みたいな疑問がわいて
それをどうしたらいいか分からなければ

分からないまんま、とりあえずこういう事を手を使って、身体を使って動いてみたら

それでもたぶん別に答えがでるわけではないだろう。

でも何もやらないよりは、何かが身に入っているはずだ。

きっと土から自然は何かを伝えてくれているはずだ。

これをすることによってどうなるから・・・なんていう深い意味まで
分からなくても、その場に身を置きとりあえずやってみるという行動だけで

まずそれだけで充分だし
むしろやってみたという事だけ、それが答えでもいいような。


そんな事で今日はこの横穴の中をキレイにしてやガラ、また
崩れた際に落ちてきた岩など利用し石積みをした。

この石積みの下にも、空気や水が通るように穴を開け落ち葉や竹炭を巻き
様々な菌糸が育っていく作業を行った。
隙間には稲藁が挟まれている。

今日作った石積みだが、何だかむか~~しからあるような風貌になった。


こんな事言ってみてるけど
私はまだまだ、その場を見て
よし!じゃぁここはこうしよう!みたいな発想に至れず
教えて頂いた事をほんの少しばかり、運んだり~詰めたり~みたいな感じでしか
できないレベルで全然役立たずだけど笑

それでも手でやるという事は、とても心地の良いものである。



今日は、私が感じているそんな裏山と人間。
そんな話でした。


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