大学生さん達の生物保全についての野外実習に関わらせて頂きました。

わな猟



先日、木こりの友人からお声がけを頂き、
大学生さん達が野外実習を行う工程の中で山の整備の体験があるらしく、
私は竹林整備隊という事で作業をさせて頂きに行きました。


この野外実習は、イノシシ等の獣害について、
その実態を実際の現場に行き、体験をするという工程らしく
数日間にかけて行われた実習の前半にはわなをかける現場や、止めさし、解体等々もみてきたそう。

そして地域を保全するには山を多様性のある山へ変えていく事が必要だという事が
後半の実習内容として組み込まれていたようで、
実際に森の話を聞いてもらったり、実生の苗を探したり、苗木ポットを作ったり、最後は切った竹を燃やしてみたりという事が、この日は行われました。

今回この一日に同行させて頂いて
驚いた事&思った事。

知識だけでなく、実践の場。を求めている。


まず、今回参加された方々は20~21歳前後。
野外実習という選択性の一つの授業なので参加理由は様々だったようだが
この若い世代がこういう事に関心を向けているんだ!という事に
喜びと驚きがありました。

そして、
獣害対策についても、地域でやっていく方がいい、こういう方法が有効的だ。こういう問題がある等々。きっとそれぞれの分野で生態?等についても勉強していると思うが、
学生さん達の多くの感想で出ていたのが
”ビデオとかを見るくらいで、だいたいが机上でのお話で実際の現場を体感できていない”という声でした。

電柵の張り方という実習も以前あったようですが、
地域の皆さんもそうだと思うけど、うちの旦那も今毎日毎日電柵はりにいっているけど
それも、生徒さん達からすると貴重な経験とのこと。

若さの武器。体力!

ということで、今回
竹を運んだり、それを燃したりをしたのですが
当たり前なのかもだけど体力が半端ない!(笑)
全然何回も山をあがったりさがったりできる!
もっと燃やしたい!もっと竹を割りたい!切りたい!みたいな感じだったのです。

火も、都内では手持ちの花火の煙ですら問題になるようで
火を使うといってもBBQどまりらしく、こういう事はしたことはない人も多かった。

いや、こういう作業ばりばりある!長南町にはいっぱい出来る場がある!
日々地域の皆さんがやっている作業をこんなに楽しそうにやれる人達がいる!
そして体力が半端ない!

あとは繋がるだけ!

あとは繋がるだけだなと思ったのです。

今回この実習を行った先生からお話を聞くと
学校以外の人との繋がりを持ってほしいというのが願いとしてあるそう。
色んな道や、色んな考えや、色んな側面や、色んな人がいるという事を。

そして、地域に連れていき現場に行くと、生徒たちの行動に対し
地域から”有難う”という言葉を頂ける。
そうすると彼らは”役に立った”という嬉しさから”また行きたい!”と思ってくれるようなのです。

とおっしゃっていました。

それは迎え入れる側も、同じような気持ちになるのではと思うのです。
現場でリアルに動いている方々の既に持っている智慧や知識は本物であり、その振舞知識だけでなく生きる上での哲学も学べるものが多くあると私は思います。
そういう方々が次の世代に”それ”を感謝されながら伝えるというのも
きっととても気持ちの良い循環ではないかと思うのです。

年齢的にも体力的な面はそうやって、若い世代に楽しく担ってもらう道があるのではないかと思うのです。
だから、あとはもう、○○の方法というよりも”繋がっていく”事だけな気がするのです。

確かに、だからといってここでの作業をずーーとやるという事には繋がらないという事もあるかもしれませんが、それでもそれを求める人がお互いにいるのであれば、繋がったほうが確実に楽しい。
その仕組みをつくるというより、自然的にそういう事になれたらいいなとは思うわけです。

やっぱり、何より”楽しい”が重要

実習の終わりにサツマイモがどんどん登場し、焼きいもが始まりました。
その他にもマシュマロやメザシなど。。。。。
とにかう焼き芋をめっちゃしたかったようです。

何よりもそれを皆楽しみにしていたようで、
火を囲んで思い思いに焼いて食べている楽しそうな様子をみて
やっぱり何よりとにもかくにも”楽しい”が全てであり、一番の原動力だなと思ったのです。
色々あってもそういやって一日の終わりにそういう事があれば
きっと全てはマルっと大丈夫なのかもしれない。

勉強は勉強。就職は就職。という区切りを取っ払いたい。

話を聞いていると、”勉強”という枠組みを”就職”という枠組みには何か線のようなものがあると感じました。多くの学生が卒業してからは特に”生物”とはあまり関係のない所へと”就職”をすることが多いそう。
実際はその関心事を”職業”として結びつけるのは難しい面があるらしいのですが
その線みたいなもの、取っ払えていく世の中になっていったらいいのになとは思いました。

好きな事=仕事にした方が絶対良い!というわけではなく、
様々な職種の中に人生で学べる事も多あると思うのですが

”就職”となるとなにかの職業や会社につく、なる。みたいなことではなく
その人がそのままそうであり続けれるもの、何かに就くということの道のみみたいな枠組みから
もっといろんな線があってもいいのになとは思いました。

獣害”駆除”や”敵”という概念でない獣たちとの関わり方

今回獣害対策とは実際どういう事かという様な事が、主な実習内容だったそうなのですが

私個人としては、駆除するにはどうするのが”効果的か”という感覚より

なにか共存の道を探していきたい。

まぁ山の整備がその中に入っており、実習にもあるのですが

もっと暮らしと結び付けたい。

元々本来山という存在は人間の暮らしには必要不可欠だったわけです。

木も必要、山からの恵みも必要。

そうなると必然的に山に入るわけで、自分の為にも整備が必要となるわけですが

その暮らしとの結びつきが現代の暮らしに変わってからは
だいぶ薄れたのだと思います。

まぁ私だってその一部なわけですが、
そういった面から含めて考えていきたい。

現に今獣害駆除という言葉で多くのイノシシやシカ、アライグマも含め
捕獲されては処分になっています。

私は元々ジビエのお肉が美味しい!と感じ食べたい!と思うわけで
ならば最初の段階から自分も知ってみたいという事で
わな免許をとってみたり、解体して調理してみたりもさせてもらい始めているわけですが

確かに、日々取れていくイノシシ達を毎回毎回解体といなるとですね
体力的にも時間的に実際は大変なのは理解できるので

地域の方々の年齢等も考えると
本当処分とういう道は致し方ないのもよくわかるのです。


やはりその数をしると、何とも言えぬ気もちになるのです。

被害の事も知ると、そりゃ捕っていかねばというのも、もちろんなのですが

理想としては

たまに掛かる。有難く皆で頂く。

本当そういう未来になったらとは思うのです。

猪たちも、身体全体を使って何か私達にメッセージを贈ってくれているように私は思うのです。
それは脳天気すぎると思うかもしれませんが
そう思うのです。

中間世代として

という事で、20代の若者。3,40代の中間世代、そして更に上の智慧の深い方々

そんな世代をこえた繋がりがもっと生まれればいいのかもしれません。

知識としては私は学生よりもないし
現場の智慧としても長老の方々にも及ばない
めっちゃ中途半端なミドルな所ですけど
繋ぐという中間の役割をなにかみつけれてらいいのかもしれないと
思いました。

なにより、こうやって日々今までの人生で出会った事のない方々と
出逢えていく事が楽しい事ですね♪



いつも、新しい経験の機会への声掛けをしてくれる木こりのタッシー
改めて感謝です。
彼の学生たちに対して森について伝える様子が本当に素敵でして
もう楽しそうな様子がたまらんわけです。

その他、彼はもう実践の方でして
とにかくやってみる!すると次が動く!という事を目のまえで見させて頂いております。
そんな森づくりの様子
こちらに綴っているので、興味ある方はぜひ覗いてみて下さい♪
タッシーのやる森についてのWSも、愛が溢れていて優しくていーよー!

長南町 多様性の森プロジェクト|note


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