米の種!?そうだよね!お米も一粒の米から出来るんだ!

百姓

本日はお米の種の選別作業の見学&お手伝い&お勉強をさせて頂きました。

お米の種の選別と聞いて

私は最初ピンときませんでした。

でもよく考えると、お米もその一つのお米粒が種であり
それが穂となり、実って、米となるんだという

なんでしょうか・・・・・

なんだろ。当たり前なんだけど
それでも、よく考えるとそうか・・・・!そうなんだよな!
米から米が出来るんだもんな!という
とてもシンプルだけど、全然知らなかった感覚というか。

有り難いことに今回無農薬でお米を長年栽培されているつるかめ農園さんにて
種の選別などの作業が現在行われているということで
実際のその現場にいかせて頂きました。

今日は’だつぼ’ ’脱芒’という作業を一緒にさせて頂きました。


その前にまずお米はこの籾殻がついている状態でないと
種として使うことが出来ません。

そして、まず・・・・

だつぼ?とは???
ダツボー君とかいてあるけど。
袋にはだつぼ済みとかいてあるけど。
だつぼとはなんぞや?どんな発音?
だつぼーーーと伸ばすのか。
だつぼっ!短く言う言葉なのか?

それすら何も分からない私たち・・・。

これが何の作業なのか?

このだつぼ’脱芒’という作業は(このダツボー君という機械は)
お米のこのひげのような部分や、混ざっている稲の部分を取り除く&小さなもの、大きなものを振り分ける機械だそう。

手前がはじかれたお米(これは食用へ♪)奥が種として使う(こっから更に選別を受ける)


実際はこのひげがあっても発芽はしますが、おそらくこの後種まき機に入れる際に
このひげがあるとはじかれてしまうという事でこの作業が入るのだと思います。

このように、大きさの合格点を受けたもの、そしてひげも取ってもらった米ちゃん達は次のステップへ。

塩水選という作業へ

塩水に浸して、落ちたものが中身が詰まっているよ~~!というサインとして合格をうけるらしい
(まだこの作業みていないので、詳しくは分からない、その濃度も細かく決まっているらしい)

ちなみに私の大家のおじいちゃんに聞いたら、その濃度をはかるのには卵を浮かべて
それがいい感じに浮かんだらOKとしたそう。

そしてダツボしてもらった米たちは
こうやって一度乾かします。


この乾かすのも、米と米が重なりあってはだめ。
なので、丁寧に優しくまんべんなく乾くように広げるのです。

そして、この作業の後にもまた、お湯?をかけて菌だけを抑えるという作業が入るそう。

今回はこのダツボー君を使って、脱芒という作業を一緒にさせてもらいました。
それでも本当な~~~~んにも知らない私たちにとってはすべてが
え~~~~~!そうなの~~~~!という事の連続すぎて
本当に有り難い時間でした。



そして、今回一緒にこの作業したKさん。彼女は現在実際に米農家として活躍している方です。
親の代からやっている米作り。慣行農法で行っているため、効率化が優先されたり、
’ここから種を買う’というなかなかそこから外れられないレールの中というのがあるそうで、
実際この籾殻が付いている状態の米を触り、米の種として準備をする作業を今までしたことがないとおっしゃっていました。

ほとんどの農家さんはこの籾殻までした状態までもってきた後は
その後はそのまま乾燥機にはいり、脱穀済み(籾殻と取り除いた状態)となり
玄米になった米が機械から出てくるという光景だそう。

そして翌年は、種を買ってきてまた栽培。という循環だそう。

またなぜここに来たのかも教えてもらったのですが、
お米を作りながら様々な矛盾や疑問、実際の自分達がやっていることの中のやりたくないけど、やっている現状(農薬や肥料のことなど)。そんな事にどうももう心の限界を感じてしまい、今すぐに変えることは出来ないし、やりたくてもいつ叶うかもわからないし、そこに飛び込む事ができるのか現実的なことを考えるとまだ分からない。
それでもまず勉強して、知ってみる。そこからでも、やってみないともう心がもたない。と思って
わざわざ、いつも一時間かけてここで無農薬でお米を作り続けてきたつるかめ農園さんに、研修としてやってきたそう。

そんなKさんは
何もお米のことについて知らない私たちに、作業をしながら沢山優しく教えてくれました。

一番びっくりしたのは
現在米農家の6割が使用している肥料の中に’一発’という肥料があるそう。

これは何度も回をわけて肥料をまかなくても済みますよということで一発というらしいのですが、
機械で田植えをしていく際に、その機械の横にこの肥料がセットされ、共に田んぼにまかれるそう。

ただこの肥料はプラスチックのような小さなカプセルに包まれているそうで、
すぐに溶けるのでなく、徐々に溶けていくため何度もいれなくていいそう。

ただこの肥料。
このプラスチックの部分は分解されることなく、そのまま小さなごみとなり残っているそう。
袋には、回収してくださいと書いてあるそうですが・・・・・

だれがどう考えても回収なんて出来るはずはなく。

実際、その方はご家族にこれ残っているけどいいの?どうするの?と聞くと
うぅ~~~ん、まぁ溶けるんじゃない?という回答だそう。


この現状があまりにも苦しくて、この違和感にどうも心が追いつかなくなり
とりあえず動いているんです。もうとにかく動かざるおえないというか、もう本当切羽つまっている気持ちだったんです。というKさん。
なにができるかわからないけど、とにかくまず知ること、見てみること
教えてもらうこと、どんな方法があるのか聞いてみたかったという。

そんな現状が現場であることも全く知らなかった私たち。

確かになんとなく。。。。なんとなく
お米の世界では農薬や化学肥料などなど
なんとなくそういった現実があるというのは、感じている。

だけれでも実際その現場にいるわけでもなく、自分の目でみたり手で触っているわけではない。
どれくらい、どのように何がどう影響しあっているのか詳しくこと細かくは語れない。

それでも’問題’としてあがっていて、米に限らず様々な’問題’があるのもなんとなく知っている気がする。
そして世では、そこに関して議論がなされ、反対運動もしくは、政治などなどにも反映され
国会で議論されるなどなど・・・・あると思われる。



今回Kさんと出会いお話をさせてもらって尊敬するのは、

どんなに、権威?ある知識もあり、何かの研究に特化して、問題を解決するための策や方法、
方向性やルール、規則などなどを作ったり話し合ったりしている場よりも
(まぁそれも必要なことであり、そのような場で戦う戦士たちもいるとおもいますし必要です)

そうやってまさに現場にて、
とりあえず自分の体を使って知ってみる
土を触り、汗をかき
目で見てみる、やってみる、手で触ってみる、動かしてみる。

文句でぶつかるのではなく、
ただ自分の身体で動いてみる。

その心と強さになんだか
もう惚れ惚れとしてしまいました。

とても穏やかに笑顔で話すそのお姿はあまりにも美しく、そんな素敵な人が
米作りの現場にいるのであれば
絶対!絶対!絶対新しい光は差すやん!

そしてそんな新しい道を開く場として、つるかめ農園さんもこのように間口を開いてくれていることにも
なんだか大きな循環を感じました。



あっ!始まった・・・・。私の話が熱くなるくせ。笑

とまらなくなりそうだ。


ということで、今回は種についてでした。

まだまだ覚えたいこと、知りたいことが多くあるので
また伺う予定です。

米を作るに際して
一番、一番、いちば~~~んの根本。

植える米、種のこと。

一番シンプルなことであるけれども
なんだかよく分かっていなかった。

たしかに、どこからこの子達ってくるんだっけ?
どうやって作られているんだっけ?


その本当最初のスタート部分を垣間見させていただけたこと
触れさせて頂けたことがとても有り難かったです。

この小さな粒から生まれるお米の物語。

実際に米作りを始める今年!
今後がとても楽しみです!!!!!!!!

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