昔ながらの稲刈りの方法(手刈り)~稲わらベルトの作り方編~

百姓

今回は、長南町の長老山形さんに、手で刈る稲刈りの方法を教えて頂きました。

自分がご両親から教わった方法だよとの事。

昔は今のように○○の方法とか、いわゆる”マニュアル”みたいな事はなく
その場で共に実際にやりながら、気付かぬうち身体に染み込みやり方を分かっているという感じで
伝承されてきたと思うのですが、

やはり、教えて頂いた事。受け取った事は
私なりにでも書きとめるなり、何かに残しておこう。伝えていこう。と思っております。
そして、この世界のどこかにいるこういう事を同じようにやってみたい、もしくは知りたい。
という方に届き、今の時代だからこそ叶う何かしらの形でも継承されていったらいいなぁと思います。


さぁでは、手刈りの世界へ!

~稲わらベルトの作り方~

稲を刈って縛っていくどうしても現代人の私達は、紐=ビニール紐的な市販のものをイメージしてしまいますが、昔は稲藁が立派な紐。
縛る為に必要な稲藁を腰につけて田んぼに入り、作業をしていきます。
これがある方が何倍も作業が効率的です!

昔は、稲藁も貴重な資源(むしろやカマスといって、農家の副業として稲を編んで袋にして売っていました)ので、こういった農作業等に使う場合の紐は”菅”(すげ)を使っていたと教えてくれました。


が今回は稲藁を使っていきます~。



①まず半分より上の所から藁を使い縄をなう。
5本づつ取って(合計10本)縄をないます。
半分下はそのまんま。あとでベルトの縛る部分になります。
これを計4本作ります。

②2本1セットとして、出来上がったを先端同士で結びます。
もう1セットも同じようにします。
これで稲わらベルトのできあがり。

③次は、縛る紐も準備。
 しばる用の藁は帆先の部分は邪魔になってしまうので、先にまとめて少しきっておく。

④腰につける。
左右からこんな風に稲わらベルトで紐用藁を固定。
これで、両手も開き、作業をしながら紐用の藁を出す事ができます。


~本日教わった山形さんの教え~

稲刈りは素手でやるもの!
鎌を置くときは、そのまま地面におかない。地面に刺しておく。
鎌を持ち歩く時は、タオルなんかをまいて切らないようにする。

なぜ手刈り

昔は今のように○○の方法とか、いわゆる”マニュアル”みたいな事はなく
その場で共に実際にやりながら、気付かぬうち身体に染み込みやり方を分かっているという感じで
伝承されてきたと思うのですが、

やはり、教えて頂いた事。受け取った事は
私なりにでも書きとめるなり、何かに残しておこう。伝えていこう。と思っております。
そして、この世界のどこかにいるこういう事を同じようにやってみたい、もしくは知りたい。
という方に届き、今の時代だからこそ叶う何かしらの形でも継承されていったらいいなぁと思います。


そして私達がやっている田んぼは今、リアルに手刈りなので
純粋に生きている智慧としてこういう教えの必要性をめちゃめちゃ自分事として感じています。

こんだけ世の中は便利になっている中、なんで今更手刈り?となりますが(単純に機械を持っていないので選択すらできませんが笑)

どんなに機械があっても、それが壊れたら?
なんならもう燃料が手にはいらなくなったら?などなど
それがなくなってしまったらもう出来ない。という仕組みから脱却したい。
なくても出来る、あっても出来る。
そういう気の持ちようでいたい。
手は確かにとんでもない労働かもだけど、それをやはりまず知っているという事は大事な気がするのです。


その作業の中にある何か大切な物事にも、意味を感じたりもするわけで

米作りをしたい!と思いつくと、最初にでは機械どうするの?という
問いを投げかけられる事もあるわけですが
無くても出来るんだ。という事を持っておけば

”誰でも”自分達が食べる分くらいは周りお互いに協力しながら作れるんだよ。
という事がリアルな感覚として
広まっていけば、多分今後色んな事が良き方向に行くような気がしています。


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